「作業」と聞くと手工芸や趣味的な活動を思い浮かべる方が多いと思います。もちろんそのような活動も作業療法士は活用します。しかし、我々が考える「作業」とは、もっと幅広い意味を持ちます。
作業療法士は、人が生きる上で行なう事を全て「作業」として捉えます。
ひとりひとりの顔が違うように、人の「生活」「考え方」は様々です。作業療法士は、その人にとっての「意味ある作業」を一緒に探し、実践し、そこから「健康」「やる気」「楽しみ」「生きがい」などを引き出します。
また、環境(人的環境・物理的環境)を調整し、社会資源や諸制度の活用を促します。
熊本県内の作業療法士は平成29年度現在、1,513名います。医療分野(病院やリハビリテーションセンターなど)のみではなく、保健/福祉分野(行政機関・就労支援機関・介護老人保健施設・療育センターなど)や、教育機関(特別支援学校・幼稚園や保育園)など、幅広い分野で作業療法士は活躍しています。